以下の手順は、Java Binding for the OpenGLR API Wiki(JOGL) の FAQ や How To Build が元になっている。
コンパイル環境
- Windows Vista 64bit
- Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition SP1
- Java SDK 1.6.0_16 64bit
- Ant 1.8.1
- ANTLR 3.2
- Git for Windows 1.0.7.2
環境の構築
OS、Visual C++ および Java は、インストール済みとする。
- Ant
Ant は、このページのダウンロードサイトからダウンロードして、解凍し適当なディレクトリへインストールする。
環境変数 path にAntをインストールした場所の bin ディレクトリを追加。
コマンドラインで、 ant -version でバージョンが表示されればOK。 - ANTLR
ANTLR は、このページのダウンロードサイトから「Complete ANTLR 3.2 jar; all tools, runtime, etc...」となっているものをダウンロードし、Ant をインストールしたディレクトリの lib ディレクトリの中へコピーする。 - Git for Windows
Git for Windowsは、このページからダウンロードして、インストール
ソースのダウンロード
- 作業用のディレクトリを作成する。
- コマンドプロンプトで作業用ディレクトリに移動する。以後このディレクトリを基準とする。
- 以下のコマンドを入力して、Git リポジトリをクローンする
> git clone git://kenai.com/gluegen~gluegen-git gluegen > git clone git://kenai.com/jogl~jogl-git jogl > git clone git://kenai.com/jogl~jogl-demos-git jogl-demos
ビルド用プロパティの修正
- Windows ログインユーザーのホームディレクトリに、以下のファイルをコピーする
gluegen\make\gluegen.properties - コピーした gluegen.properties ファイルの以下の箇所を修正する。antlr.jar には、上記で ANTLR をインストールしたパスとファイル名を指定すること。
antlr.jar=c:/appli/Java/ant-1.8.1/lib/antlr-3.2.jar win32.c.compiler=vc9
ソースの修正
64bit でコンパイルをするために、以下の修正をおこなう。
gluegen\make\gluegen-cpptasks.xml ファイルの 640行目
<linkerarg if="isVC9" value="/MACHINE:X86"> <!-- explicity set target platform --></linkerarg>を以下のように変更
<linkerarg if="isVC9" value="/MACHINE:X64"> <!-- explicity set target platform --></linkerarg>
ビルド
- コマンドラインで、jogl\make ディレクトリに移動。
- Ant で ClassNotFoundException が出ないように CLASSPATH 環境変数をクリア
> set CLASSPATH=
- Visual C++ のコンパイル環境設定バッチ(64 bit 用)を実行
> "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\bin\vcvars64.bat"
- Ant を実行
> ant
ビルドが完了すると、jogl\build ディレクトリに
jogl-2.0-windows-amd64.zip ファイルが生成される。
実は、コンパイルは MinGW 64bit 版で行おうとしていたのだが、丸二日程悶絶した挙句失敗。
MinGW 64bit 環境は、悶絶しながらもできたのだが、Ant で antlr.classpath が定義されないとか、C のコンパイルをするとヘッダのエラーがでるとか、手に負えなかったので断念した。